[モデル名のつけ方について2]:BMWについて[BMW情報サイト]

モデル名のつけ方について2

 前述の続きですが、モデル名の下2桁の数字について、この数字が実際の排気量よりも大きな値になっているモデル名もあります。

 この実際の排気量よりも大きな値が付けられる要件については、「同排気量のモデルの高性能版として位置付けている」ということがあるようです。

 その例としては、初代7シリーズの735iと745iの関係があり、745iは、735iのターボモデルでした。

 また、現在では330iと335iがその関係に当り、どちらも排気量3?のガソリンエンジンですが、330iが自然吸気で出力190kwであるのに対し、335iはツインターボで出力225kwとなっています。

 ディーゼルモデルでも同様の関係は見られ、その1つに530dと535dがありますが、どちらも同じ3?ディーゼルターボなのですが、530dがシングルターボで出力170kwであるのに対し、535dがツインターボで出力200kWとなっています。

また、モデル名の末尾に付けられているアルファベットにも、それぞれ下記のように意味があります。

i :インジェクション仕様
d :ディーゼル仕様
h :水素エンジン仕様
is:高性能インジェクション仕様
x :四輪駆動モデル
ti:ツーリングインターナショナル。現行車種ではコンパクトボディ。
C :クーペボディ
L :ロングホイールベースモデル
z :ロードスター2シーター、オープン※zはドイツ語でZukunft(未来)を表す。

 以上の事から、例えば「530i」の場合は、車区分は「ボディサイズ5シリーズ」であり、排気量は「3L」であり、「インジェクション仕様」の車ということになります。

 ただ、SAV(スポーツ・アクティブ・ヴィークル。一般的にSUVとされるタイプの車です)やロードスターのモデル名については、 (アルファベット)+(1桁数字)-(排気量(L)) の表記が用いられています。

 この場合の最初のアルファベットは、下記のボディタイプを表しています。

X :四輪駆動オフロードタイプ
Z :ロードスター